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円高・円安の日本側の事情とは

現在日本の状況は円安に誘導されています。
いわゆる、アベノミクス相場です。
政治と経済は切り離すことが出来ませんが、あまりに強引な為替の誘導は、いつかは反動が来ることになります。

ただ、日本の経済の現状を見れば、アベノミクスでなくても円安状況が続きそうです。
なんといっても貿易赤字がますます大きくなっています。
その結果経常収支が赤字になるのも間近に迫っているかもしれない。

財務省の発表した2013年度の国際収支速報によりますと、経常収支の黒字額は前年度比81.3%減の7899億円となりました。これは過去最低の黒字です。3年連続で黒字幅が減少しています。
日本の稼ぐ力が急速に衰えてきているわけです。、

 原子力発電所は、稼働停止となっており、石油やLNG等燃料の輸入が急増しました。
しかも、中東では情勢が緊迫化しており、いつオイルショックが再来するかわかりません。
石油価格は上昇の一途です。

日本の貿易収支が大幅な赤字にかかわらず経常収支がかろうじて黒字を保てているのは、海外子会社の利益や証券投資の配当という、これも不安定な利益に支えられ、何とかなっている状況です。

そのため、いつ、経常赤字になってもおかしくない状況です。
これは日本のチカラが小さくなっていることを意味しており、円安の根拠になっています。

さて、基本的な日本の為替の変動要因を列挙しますと次の要因が考えられます。

1 経済成長率は、GDP(国内総生産)が回復、増大すれば「円高」
マイナスの経済成長率が続けば、円安となります。

過去から現在の経済成長率の推移ですが、約1%台を保っています。
年 2000(2.26) 2001(0.36) 2002(0.29) 2003(1.69) 2004(2.36) 2005(1.30) 2006(1.69) 2007(2.19) 2008(-1.04) 2009(-5.53)   2010 (4.65) 2011 (-0.45) 2012 (1.45) 2013 (1.54) 2014(1.35)


2 国際収支
いわゆる経常収支と言っていますが、黒字が続けば円高、赤字が続けば円安となります。
輸入の増加は円安。 輸出の増加は円高をもたらします。

3 国家財政
現在の状況は、1000兆円の借金があり、日本はサラ金財政になっています。
ただ、借金の大部分を国内の資産で担保されており、そのため、デフォルトの危険性は少なく、外国からは安定的に見られています。
しかし、いつ破綻してもおかしくない状況であることも確かです。これも円安要因。

4 金利
0金利が続いています。景気対策とはいえ長引きすぎです。
ヨーロッパではマイナス金利も一部適用され、そこまで行くと円安要因です。

5 株価
株価が上昇すれば、景気が良い、経済活動が活発化するというので、円高傾向の要因。ただ現実には円安とのイタチごっこの感があります。

6 物価
消費者物価が上がってくるとインフレ傾向が心配されます。円安の要因です。

7 雇用統計
アメリカの雇用統計は世界の経済を大きく動かすようなドル高ドル安をもたらす要因になっていますが、日本の雇用統計はそれに比較して、影響は小さいようだ。
しかし、景気動向と密接に関連しており、雇用が増えれば、経済活動が活発ということで円高、雇用が減り失業者が増えると国力が衰えたというので円安となる。

8 政府の直接介入
日本は急激な円高を嫌う傾向があります。そのため円高が続くと政府が直接介入することがあります。
もちろん、為替に介入することは、正常な取引を乱すことになり国際的な批判が大きくなります。
しかし、大きな声では言えないが、政府は確実にいろいろな方法で為替介入をしているようです。
何しろ、FXの世界では「要人発言」という要素がかなり為替を動かしていますので、政府要人の発言を意図的に流す場合もあります。

9 国際紛争や自衛隊派兵
世界のあちこちで紛争が勃発すると、大抵の場合アメリカが世界の憲兵役を買って出て、アメリカすなわちドルの優位が確保できるように、紛争に介入します。
このてんで、良く「戦争はドル高」と言われてきました。
今年に入って、集団自衛権の憲法解釈が緩和され、自衛隊の海外派兵が行われる可能性が出てきました。
そうなれば、戦費を大きく消費しますので、円安要因となりましょう。

もちろん、これは日本の立場で円安円高を考えたものであり、アメリカやEUから見ると、真逆と言えますし、また、アメリカやEUの事情が日本の円安円高をもたらす事情よりも強かったり弱かったりするので、これだけで判断はできません。

世界に目を配り慎重に対処すべきものと思います。.
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プロフィール

香川春秋

Author:香川春秋
こんにちわ香川と申します。
株式、225オプション、FXなど投資歴30年、なんといってもこの生き馬の目を抜くという過酷な競争社会であるFX市場において、機関投資家やプロの挑戦と闘いぬき、負けないためのFXをやり通してまいりました。
現在73歳。まだまだ元気です。

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